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配車アプリのGrab(グラブ)とGojek(ゴジェック)。バイクの運転手は両者ともに緑色のヘルメットとジャケットに身に纏い熾烈な覇権争いを展開した。ジャカルタの路上は一時はグリーン一色に染まっていた。

その余波を食ったアメリカンブランドのウーバーはアジア事業のグラブへの統合という形で撤退に追い込まれた。その後、2020年よりコロナ禍の影響で人の外出が減り一時休戦状態だったのだが、その間隙をぬって突然現れたのが黄色いユニフォームに身を固めた”MAXIM”(マキシム)という第3勢力。意外にも健闘していてジャカルタの路上で目立つ存在となってきた。

どうやらこのマキシム、ロシアが発祥地で2014年ジョージアで企業体として始まり、タジキスタンやカザフスタンなどで事業展開後、2018年にマレーシアやインドネシアに進出した模様。現在は世界中で13カ国455都市でバイクとクルマの配車ビジネスを展開中という。インドネシアではジャカルタのみならずスラバヤやパレンバンといった主要都市47ヶ所で既に事業をスタートしているようだ。グラブ&ゴジェックと比較し低料金と低コミッションで乗客とドライバー両方の支持を獲得し急激にシェアを獲得していると思われる。事故が起こった際の乗客とドライバー双方への保険の付与など、貢献意識も高い。

グラブもゴジェックももともとベンチャー企業ユニコーン会社。それぞれマレーシアとインドネシアを事業のスタート基点としたあとバイクとクルマの配車アプリやフードデリバリーなどで急激に拡大し、今や決済システムやe-コマースの事業も取り込んだデカコーンの上場起業に成長している。

このビッグ2に挑むマキシム、成り立ちから考えロシアンマネーの出資が大半ではないだろうか?

インドネシアはウクライナに対する軍事侵攻に対抗するロシア制裁措置は実行されておらず、資産凍結なども実施されていない。この積極的なビジネス戦略の背景には行き場を失った海外のロシアンマネーが微かに見え隠れしているのだが。

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