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インドネシアの首都ジャカルタの道路で俄然存在感を示すロードバイク集団。高価なバイクとブランドの出で立ちで身を固めたサイクリスト達、クルマやバイクの間をコンボイを組んで走り抜けていく。今や富裕層のライフスタイルのディフェクトスタンダードにまでなっている。

最近このスタイルは底辺層やお腹の出たおじさん達にも拡大中。少し緩めのサイクリストも猛烈な勢いで増殖中である。安価なロードバイクと安価なコスチュームで気軽に自転車を楽しむ人たちも増えてきた。一昔前の「(お金持ちのゴルフ以外は)運動の嫌いなインドネシア人というイメ−ジ」はすでの過去のものである。

都市部では運動ができる広い場所が少なく運動のチョイスは限られる。道路にギアを持ち込めばで楽しめる自転車がジョッギングやウォーキングと同様雪崩現象のように人々に浸透している所以かと思われる。とはいえジャカルタの路上は決して空気のいいとは言えな居場所である。

もう少し空気の綺麗な郊外で週末に自然を楽みたいと思うのは当然のなりゆきである。

9月にジャカルタで開催されたアウトドアフェスティバル。会場いっぱいのハイキングやキャンプ用品の展示販売ブースが並び人々でごった返していた。キャンピングカーやキャンプ用SUVなども展示してありひときわ会場での存在感を示していた。

既に学生や若者の間ではちょっと山登りやハイキングは意外と普通の趣味として定着してはいるものの、これからは富裕層ファミリーやミドルやシニアにも浸透が予想される。

ジャカルタ郊外にはもともとあった超富裕層の別荘エリアとは別に、森林宿泊体験ができるグランピング施設や日帰りで行けるハイキングやトレッキングルートが整備されつつある。また、オートキャンプ場も出現し始めた。自然を楽しむといった領域はロードバイクとは逆に学生や低所得者層から富裕層へ拡大中といえよう。

現在の都市部の新車購入者は大部分が一家に複数のクルマを持っている富裕層。その一台はキャンプなどアウトドアライフにも使えそうなMPV(多人数用途で荷物もたくさん積めるミニバンタイプ)。カーライフの達人たちの多い日本としては色々な楽しみ方の提案ができるのではないかと思った次第である。

202/9 ジャカルタで開催のアウトドアフェアの様子
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